SPECIAL INTERVIEW
特別インタビュー社会的課題を
解決させるには、
経済的・精神的に
自立した事業に
育てることが大切。
interview at 2018.3
株式会社カノリミテッド
ビーチサンダル専門店へと転換を決意。
起業塾では、事業の継続と発展のヒントが得たかった。
父親が経営するスポーツ用品店の後継者として家業に関わることになりましたが、思っていた以上に経営不振が深刻で…。何とか経営改善しようと試みましたが、父と経営方針が一致せず、アウトドア部門を買い取るというカタチでやむなく起業。しかし、なかなか事業が軌道に乗らず、税理士に相談したところ、「経営資本が少ないので、資源を集中させた方が良い」とアドバイスを受けました。アウトドア部門はキャンプ用品やウェア、靴などアイテムが非常に幅広く、当時の資本力ではカバーしきれなかったのです。
そこで、バリエーションが豊富で、低資本でも対応できる「ビーチサンダル」に特化することに。他にない商品展開と上がり率の良さで、事業はまずます順調に動き出しました。スタートして3年目、これから店をどうしていこうかと考えていた頃に、異業種交流会で「東海若手起業塾」を知りました。当時の私は「商売を末永く続けるためにはストーリーが必要だ」と思っており、起業塾で専門家の視点からストーリーを引き出してくれることに期待して、エントリーを決めました。
事業の経営的・精神的自立を図るも
自分の考えの甘さを痛感させられた。
既存の事業に社会性を見出すことが
経営者の大切な役割だと思う。
株式会社カノリミテッド 現在の事業内容
ビーチサンダル専門のネットショップを展開。海外ブランドからオリジナルブランドまでアイテム数は幅広く、中でもタイで生産される天然ゴムのビーチサンダルを企画・製造・販売するエコロジーなオリジナルブランドが好調。ビーチサンダルを通じて熱帯雨林保護の啓蒙活動を行うとともに、製造元は児童労働によらない、良好な労働条件を維持しているところを選択するなどして、製造と販売の公平な分配を可能にしている。