有限会社ぬくもり工房
BtoBから、BtoCへ。
その一歩を踏み出すヒントが欲しかった。
祖父が創業し、父が営んでいた産元問屋に2003年に入社。遠州綿紬を扱っていた遠州事業部を閉鎖させると聞き、「昔ながらのはた屋を残したい、伝統工芸を守りたい」という気持ちから2006年に独立しました。起業当時はビルの1室に間借りしており、インターネットでの販売や、イベント販売・卸販売が事業の柱でした。何とか小売り展開をしたいと考えていましたが、遠州綿紬はすでに斜陽産業となっていて地元の人でも遠州綿紬に触れる機会は少なく、地域の伝統産業としての関心度もイマイチ…。
BtoCへ展開するためにはブランディングが必要だと思うものの、どんな一歩を踏み出したらいいのか迷っていたところ、「東海若手起業塾」のOBからエントリーを勧められました。厳しく指導されると聞いてましたが、日々の業務に追われ、しっかりビジネスと向き合う時間が無かった私にとっては貴重な機会になると思いました。
さまざまな事例研究を通じて、
お土産品としてのブランド化に成功。
商品の注目度が高まるにつれ、
本来めざしていた「普及と継承」に繋がる。
有限会社ぬくもり工房 現在の事業内容
江戸時代から続く遠州綿紬を残すべく、昔ながらの製法を受け継ぎつつ、新しい可能性を探りながら普及と継承をめざす。地元の機織り工場で仕上げた反物の販売や、遠州綿紬を使った雑貨の企画開発・販売をメイン事業として、縫製を行う別会社も設立。将来的には機織り工場も内製化し、遠州綿紬を文化財とするために「ぬくもり工房」を中心とした産業観光化をめざしている。