SPECIAL INTERVIEW

特別インタビュー

ビジネス
モデルの骨子が
固まっていたので どう動かせばいいかを
実践的に指導してもらいました。

NPO法人人と動物の共生センター

奥田順之 さん

第5期生 活動地域:岐阜県岐阜市
ビジネス
モデルの骨子が
固まっていたので どう動かせばいいかを
実践的に指導してもらいました。

犬猫の殺処分問題を解決したい。
学生団体設立から、卒業後、起業を決意。

獣医学生時代に、殺処分問題の解決を目的にした学生団体を設立しました。卒業後は動物病院や研究機関への就職などいろいろと進路を考えましたが、以前から、飼育されているペットとそうでない犬猫では、彼らの生涯に大きな差があることに疑念を感じており、行政に頼らず、民間からも殺処分問題にコミットする必要があるのではと考えて起業を決意しました。

しかし、学生時代の「活動」から「事業」へどのようにステップアップしたらいいのかわからず、ビジネスプランコンテストなどに出場しようとネットなどで探していたところ、「東海若手起業塾」を知りました。プライベートでも「果たして自分は魅力ある生き方ができているのか」と自問自答することがあり、〝自分の人生の活かし方〟を模索する意味でもいい機会になると思い、エントリーしました。

2回の起業塾参加で、
起業から、事業展開まで幅広く学んだ。

入塾後は真剣に社会課題に向き合い、事業化しようと本気で奔走する人たちと出逢い、「自分だけ逃げるわけにはいかない」「全力を出し切らないと格好悪い」と良い意味で追い込まれました。起業塾はビジネスモデルの根底まで掘り下げて厳しい意見をいただくことも多いですが、私の場合、高校・大学時代にプレゼンした内容がそのままビジネスモデルのベースとなっていたため、内容が充実していました。ですから、「そこまで考えているなら、次はこうしよう」と、段階的に指導していただけのが良かったですね。その中で「活動」から「事業」へと飛躍するきっかけとなったのは、思い描く全体像のどの領域で事業を立ち上げるのが良いのか、戦略を考えたこと。社会的な背景や事業の成果といったロジックを突き詰め、そこからより具体的な社会の課題や地域の現状にマッチングさせ、実践的に事業計画を作り、経営を進めていきました。私は、第4期と第5期の2回参加しましたが、第4期で社会的課題をどう解決するかフレームワークや姿勢を学んで起業し、第5期では立ち上がったビジネスをどう展開していくか中長期的なロードマップを作成する、という流れでした。

事業を一つひとつ丁寧に育てたおかげで
課題解決に近づけたと実感できる。

今でも覚えているのは、メンターから言われた「1人のお客様の後ろに100人がいる」という言葉ですね。起業家は柔軟に、いろいろな事業を素早く展開していくことが重要だと考えて、将来を見据えて積極的に動いていましたが、「1人のお客様がありがとうと言ってくれた、芽が出たサービスを大切に育てなさい」と言われて、犬のしつけ教室やペット後見互助会など、一つひとつを丁寧に事業化したことで、ペットに関する社会的課題が広く認知されるようになったと思います。今では有識者として、ペット業界の講演会などに招かれる機会も増えています。事業が経営的に安定することも含めて、結果的に学生時代に描いていた「殺処分問題を解決する」というミッションの達成に、少しずつ近づいていると実感します。また起業塾では、大学を卒業したばかりの自分が、さまざまな人に出逢えたことも大きな糧になりました。本気で社会を変えようとする人たちの中で、自分自身の意識やモノを見る視点が変わり、大きく成長できました。

厳しい意見が、奥底にある思いを 引き出してくれる。

「社会に良さそうなことをしたいんでしょ」と言われて、ムッとして「そうじゃないんだ!」と反論したくなる人はぜひエントリーしてほしいと思います。起業塾は、メンターからビジネスプランの根底を厳しく追求されることがあります。そんなとき、「そうじゃないんだ」と時に反骨精神を持ちながらも、負けじと深く深く掘り下げることでビジョンが明確になり、その熱意をメンターが汲み取って本気でカタチにしてくれます。よく「自分を変えたいなら〝環境〟や〝付き合う人〟を変えるといい」と言われますが、起業塾はまさに自分が変われる環境も人も揃っています。

NPO法人人と動物の共生センター 現在の事業内容

犬のしつけを飼い主が学ぶ「ドック&オーナーズスクールONELife」の経営と、「ペット後見互助会・とものわ」の主催が主な事業。「ONELife」では、犬と飼い主がともに適切な関わり方を学び、良いパートナーシップを築くことを目的としている。また「とものわ」では、飼い主が高齢となり犬を飼えなくなった際に備えて、新しい飼い主とのマッチングや、生前贈与や信託など、飼い主が最期まで犬と安心して暮らせるための仕組みを提供している。さらに、ペット業界の社会的責任の推進にも積極的に取り組んでおり、シンポジウムの開催や白書発行などを通じて、犬の適正な飼育・育成を行える社会づくりを提言している。

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